原油価格高騰!灯油ボイラーからエコキュートに変えてみませんか?

2022.11.14

2022年11月11日現在、日本円は1ドル140円と円安から円高に転じましたが、原油価格は高止まりの状態です。
政府が補助金を出すことで小売価格は抑えられていますが、ロシアからの原油輸出が少なくなったことから、今冬は世界的に原油の取り合いが起こる可能性もあり、穏やかではありません。灯油価格はしばらく横ばい、もしくは高止まりする見通しが立てられています。
車や灯油ボイラーなどをお持ちの方にとっては、なんとも頭の痛い話です。

円安の影響でさまざまなものが値上げしているなか、光熱費の節約を考えているご家庭も多いことでしょう。
無駄遣いしないようこまめに電気を消したり、追い焚きの回数を少なくしたり、とくに人数の多いお家だと数百円の節約が明日を左右すると言っても、大げさではないかもしれません。
ただ、冬場は寒さから暖房費などを削ることが難しく、我慢しても健康に影響が出てしまうため、なかなか節約には向かない季節。ただでさえ何もかもが高いのに、歯がゆい思いをするかもしれません。

寒さは我慢したくない。でも光熱費は節約したい。
そのお困り、給湯設備をエコキュートにすれば解決するかもしれません。

この記事ではエコキュートに変えるメリット、節約できる費用についてご紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。

■エコキュートとは

エコキュートは電気を動力として空気中の熱を圧縮して高温化し、その熱で温水をつくります。
仕組みは冷媒を使って空調を整えるエアコンと同じで、機器としても室外機のようなヒートポンプユニットと、貯湯ユニットの二つの設置が必須です。

ボイラーのように出した水道水を瞬時に沸かすタイプではなく、お湯を作って貯めるタイプなので、万が一災害で電気が止まってもお湯を供給することができます。貯められるお湯の量は370リットル・460リットルの2種類が主流で、どちらも大きな浴槽より少し多め、小さめの浴槽なら2つ分ほどのお湯を貯められます。
タンクは魔法瓶のような構造になっており、冬場などは多少冷めてしまうこともありますが、お湯として使う分には支障のない温度が保たれているのがほとんど。
なお、飲み水として使用することはできず、お風呂などの生活用水として使うのが普通です。

■エコキュートのメリット

・光熱費が安い
電気代も高騰しているのに節約になるのかというと、なります。
まず、灯油ボイラーを以下の条件を用いて冬のひと月分かかる光熱費を導きます。

【灯油ボイラー】
・2022年11月7日の灯油価格 全国平均2,008円/18リットル
・稼働にかかる電気代は計上しない
・灯油ボイラーの機器効率は80%
・水温10℃から42℃へ上げる(冬場)
・1日に消費するお湯は460リットル
・1か月使った場合

真冬に使ったと仮定すると、給湯に対して7,442.6円かかることになる計算になりました。
全国的な灯油平均価格なので、場所が違えば安くなったり高くなったりするかと思います。

ではエコキュートはどうなるのでしょうか。

【エコキュート】
・現在の中部電力の電気代 第二段階の25.51円/kWhを使用
・年間給湯保温効率は寒冷地仕様の3.2
・水温10℃から42℃へ上げる(冬場)
・1日に消費するお湯は460リットル
・1か月使った場合

ざっくりとした計算ですが、ひと月4,109.6円ほどになりました。
実に灯油ボイラーにかかった費用の約45%を削減できる試算です。
もちろん、電気料金プランでも夜間がお得になるものを契約し、エコキュートの製品ごとに異なる年間給湯保温効率でも4.0のものを選べば、さらに光熱費を削減できるでしょう。

・灯油による負担がなくなる
灯油はなくなると補充する必要があります。
現在、灯油は巡回販売、ホームセンターや石油会社などの配達、ガソリンスタンドなどで手に入ります。手に入るまで便利にはなりましたが、補充作業は自身で行わなければなりません。寒い日や雪の日はもちろん、重いポリタンクを運ばなければならないので、身体の不調に悩んでいる方には、しんどい面も否めないでしょう。
また、灯油なので危険物であることは変わりなく、10年以上使い続けている灯油ボイラーは劣化による火災のリスクも伴います。

エコキュートは電気を使うため燃料の補充作業もなく、手間が圧倒的に少ないのです。

・停電が続いてもお湯が出せる
エコキュートは電気によって稼働しますが、お湯を貯めているので電気供給が断たれてもお湯が出ます。
灯油ボイラーは稼働するのに電気が必要なので、電気が断たれてしまうとお湯が出せなくなることから、災害に遭ったときに有利なのはエコキュートでしょう。
また、災害時のインフラ復旧で最も早いのは電気なので、停電しても生活を立て直すのに時間がかかりません。

・寒冷地でも問題なし!
エコキュートには寒冷地仕様のタイプもあります。
普通のエコキュートと違う点として、凍結防止ヒーターの搭載・断熱材の追加などがあり、外気温がマイナス20℃でも問題なく動く仕様になっています。
ただし、雪が積もると故障の恐れがあることから、積雪対策などが必要でしょう。
屋内設置タイプもあるので、マイナス20℃を下回る寒い地域はこちらを選んだほうがいいかもしれません。

■灯油ボイラーとの比較

灯油ボイラーと比べた場合、以下の点についてはエコキュートは不利と言えるでしょう。

・初期費用がかかる
灯油ボイラーの初期費用が約30万円に対し、エコキュートは約50万円と高額です。
これは工事費を加味した金額ではありますが、機器によっては70万円するものもあり、その場合はもう少し金額が上がるでしょう。
電気設備によっては追加工事が必要になることもあり、そのときはさらに費用が重なってしまうことも考えられます。
ただし、光熱費節約の観点を含めると、数年で費用回収できるのは魅力かもしれません。

・設置スペースを取る
エコキュートは灯油ボイラーよりも高さと奥行があるため、設置スペースを広く取ります。
そのためスペースの確保ができないと、設置すらできないでしょう。
また、タンクは非常に重量があるため、場所によってはコンクリートで土台を作らなければなりません。その際は工事期間が長めに取る必要があるでしょう。

・使い切るとしばらくお湯が出ない
エコキュートはお湯を貯めて使うタイプのため、使い切ってしまうとしばらくお湯が使えません。
言ってしまえば、ポットと同じです。
もちろんお湯を作ることはできますが、時間や電気代がかかるので、電気代削減からは遠ざかってしまうでしょう。
普段からお湯をよく使うという家庭では、灯油ボイラーのほうが使い勝手がいい、ということもあり得ます。

・冬場は霜とりが必要
冬場はどうしても寒さによって、ヒートポンプの背面に霜がつきやすくなるでしょう。
この霜を放って置いてしまったことから、目詰まりによって給湯効率が下がってしまい、湯量が少なくなってしまう現象が散見されています。
製品によっては霜とりモードを運転して防ぐこともできますが、積雪地域は雪かきをして周りに空間を作らないと、効率が落ちたり故障したりするリスクがあります。

■まとめ
エコキュートは光熱費削減や手間の少なさにおいて、灯油ボイラーよりも便利な給湯設備です。
寒い地域でも問題なく設置できますので、灯油の高騰にお悩みでしたらぜひエコキュートをご検討ください。

株式会社明和は岐阜県揖斐郡を中心に、西濃地区でリフォーム工事を承っております。
エコキュート以外にも灯油ボイラーやガス給湯器も取り扱っておりますので、給湯器の更新をお考えでしたらぜひ私たちにお任せください。
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